共和箔押工業所の豊富な経験と50年に渡り繋げてきたネットワーク
創業者である大森宗彦は親族が経営する金属粉製造工場で勤務していましたが、「これからは箔押が流行る」と上司である兄のすすめにより、2年間大阪の箔押の会社で修業しその後独立し共和箔押工業所を設立しました。
金粉工場勤務での経験もありアルミ箔(蒸着箔)メーカーとつながりがあり、いろいろな情報や知識をいただいて箔について研究をしていたようです。このように、「一つのことを納得するまで突き詰める」が今も共和箔押工業所のスピリッツであり研究熱心で頑固で職人気質であったと思います。それゆえに最初営業は兄から得意先を紹介してもらっていたそうです。
最初は社名である共和箔押工業所の名の通り箔押(ホットスタンプ)からのスタートとなります。
おもに平面印刷でくすりのパッケージやカタログの表紙で紙製品への金箔(蒸着箔)での箔押印刷でした。その後、高度経済成長の中、大量生産ができ大量消費ができるプラスチック製品の時代到来により日用品雑貨への印刷を開始小物入れケースや貯金箱、小皿への金銀の箔押(銀行やスーパーのロゴの印刷)その後大型のコンテナー(清酒・製パン)・セード(電気の傘)平面からアールの付いた曲面印刷・キャビネットの引出などの仕事を頂きました。
昔はラバーの版もなく金属版だったので製品の樹脂による変形や収縮でのバラツキ等(樹脂の特徴と箔の接着の相性等あることも知らず作業をしていた)「夜も寝ず朝までとか3日間で4~5時間しか寝ないで仕事をした」とかよく聞かされました。今では若い人たちには考えられないことなのでしょうが会社のため家族のために頑張ってきて今の共和箔押工業所の基礎があると思います。
1970年代に入り多色印刷の要望がありシルク印刷機を購入
箔押機メーカーとのつながりによりシルク印刷総合業者を紹介いただき、機械と製版・インキ・溶剤等一式の説明講習を受けスタート。しかしながら機械は東京のメーカー。製版は大阪とすぐに来てもらうこともできず。電話で版の作り方(メッシュや際刷りの方法)を教えてもらったりとか治具の作り方・取付け方法・インキの特徴(メーカー・タイプ別)を聞いたりとかで電話代がかかって最初は苦労したそうです。
しかし、このことがあり自分で使って覚えていかないと何もできない、またわからないこともあり研究したようです。この時から機械を分解して構造がどのようになっているのかを確認して元に戻したようです。ときには、元に戻せずメーカーの方にご迷惑をかけたそうです。このように「失敗の繰り返しでその中で得られたことが経験として蓄積し成長につながるこれの繰り返しだ」といかにあきらめず継続し周りの方の協力を得て一つの物が出来上がるのか、感謝を忘れず日々精進することの大切さを感じました。
シルク印刷機導入と同時に仕事と得意先も増え要求も増えてきました。
最初は、平面印刷そして2色・3色印刷の仕事が増えその後、曲面印刷最初は印刷がにじんだり版が破れたりで大変苦労したそうです。また、今はUVインキを使った印刷も当たり前になっていますが最初は紫外線の当てる角度や速度インキの色による硬化の違いなど紫外線ランプにより目が開けられず何度も眼科にお世話にもなりました(照射の確認やセットで炉内を覗いてはいけないのですが気になり確認をすることにより)今はデータファイルにて保管しています。
UV印刷もいち早く設備を導入したのですが、日用品雑貨では、コストも高くて合わずほかの業界であれは採用されていたのではないかと今なら思います。一応UV印刷と熱転写での実用新案を取っています。(もう昔の話)
最近は、30・45Lの大きなゴミ箱や収納ケースの印刷をいただいております。
(当社では大型商品をストックするスペースと生産処理能力がある為、大口の生産ロットにも対応できる設備と技術があります。)その後1970年中ごろ多色で何万何十万個と今は小ロット多品種の時代今では考えられない「作れば売れる」時代に入り多色のシルク印刷では納期が対応できないと問題になりそれに代わり一度で印刷できるフィルムを使った熱転写が始まりました。
熱ロール転写機を導入
導入当初は平面でフィルムの接着の温度の設定(メーカーにより接着しないもの)温度を上げ過ぎるとフィルムがとけたりしわしわが入ること(時にはいくら温度を上げても印刷が着かなくて困っていたらフィルムに接着の糊が付いていなかった、今では笑い話になっています。)その後は曲面印刷【半周から一周勾配(限度有)あるもの】テーパーのある製品でしわをどうしたらとれるのかといろいろと試行錯誤しました。この時は大きな14Lのごみ入れでフィルムメーカーさんにも何種類ものフィルムサンプルを提供して頂き時間はかかりましたが一周転写出来ました。
社名である共和箔押工業所の共和は「共に和をもってことをなす」という意味を込めてつけられています。お客様を第一に考え、社長・従業員が一丸となり色んな物事にチャレンジをして喜んでいただけるサービスを提供したいと考えています。みなさま方の宿題(課題)を頂ければ、今までの経験と実績をもとにお手伝い致します。どんなことでもご相談ください。お待ちしています。
仕入先
・加工・内職協力会社:2社
・機械メーカー:4社
・インキメーカー:5社
・鉄工所:2社
・治具製作所個人:2社
・フィルムメーカー:5社
・シルク印刷製版:3社
・シルク関連総合代理店:3社
・運送会社:3社

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共和箔押工業所

新庄工場
〒639-2113 奈良県葛城市北花内3-1
TEL:0745-69-4516 / FAX:0745-69-7416
 
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